2020年7月3日金曜日

6 相生橋(あいおいばし)

6 相生橋(あいおいばし)

竣工年月日(被爆当時の橋)
1932(昭和7)年12月11日 
架替年月日
1983(昭和58)年11月2日
建立者 広島市
形状
架け替え前:全幅約15m
架け替え後:全長123.4m、全幅40m
(電車軌道、6車線の車道、歩道)
特記事項
1. T字型の橋
1932(昭和7)年、従来の電車専用橋を架け替えた相生橋は、1934(昭和9)年に橋の中央部分から、慈仙寺(じせんじ)の鼻(現在の平和記念公園北端部)へ橋げたを伸ばし、全国でも珍しいユニークなT字型になりました。また、そのすぐ南側には、1878(明治11)年に架けられた木造の東西2つの相生橋があり、それが取り払われるまでのわずかの間、相生橋はH字型を構成し、特徴的な景観を形づくっていました。 

2. 原爆投下の目標と被災状況
原爆投下はこの橋を目標にしたといわれています。原爆は目標をそれ、300m離れた島病院上空でさく裂しました。
すさまじい衝撃波で橋桁は変形し、北側の欄干は川に落ち、歩道の一部が持ち上がりました。 

3. 架け替え
旧橋は戦後、復旧工事をして使用されてきましたが、老朽化が進んだため、1983(昭和58)年に新しく架け替えられました。
架け替えにあたっては、平和記念公園や原爆ドーム等周辺の環境との調和が図られ、勾欄(欄干)・親柱にはみかげ石が使用されました。 

4. 歴史の証人
現在、橋詰めには被爆の痕跡を残す親柱が保存されています。
また、爆風のため変形した橋げたの一部は、広島平和記念資料館に展示されています。

 



広島原爆ドームの光と陰