7-13 平和の時計塔
建立年月日
1967(昭和42)年10月28日
建立者
広島鯉城ライオンズクラブ
設計者 大旗(おおはた)正二(しょうじ)
形状
3本の鉄柱がそれぞれ60度ずつひとひねりした塔上に、球体の三方を向いた時計が載っている。(高さ20m)
記念碑文
「核原子力の出現により、人類はいま生か死か、破滅か、繁栄かの岐路に立っている。ひろい世界を同じ心で一つに結ぶ、全世界のライオンズ会員が平和実現のために果たす役割りは大きい。原爆ドームの永久保存に呼応し、人類が初の原爆の洗礼を受けた時刻、8時15分に、毎日全世界に向けこの時計塔のチャイムが「ノーモアヒロシマ」を強く訴え、人類の恒久平和実現の一日も早からんことを祈り、この時計塔を建設し、市に贈るものである。
昭和42年10月28日
チャーター伝達10周年を記念し
広島鯉城ライオンズクラブ」
特記事項
1. 時計塔の建設
当初、時計塔の建設は、平和記念公園の設計者、丹下健三東大教授の“平和記念公園は聖地であり、いろんなものを建設することは好ましくない”旨の発言により暗礁に乗り上げていましたが、関係者が上京し、直接趣旨を説明し、同意を得て着工されました。
2. 塔の形
世界人類を象徴した直径2mの球体が、平和都市ヒロシマの市民の深い祈りの手と、苦難を超え、無限に伸びていく平和への希望を表した高さ20mの鉄塔3本に支えられています。
3. 日本の音風景100選
環境省の、「残したい日本の音100選」に1996(平成8)年選定されました。(平和記念資料館に展示され8月6日の平和記念式典で使用される鐘と「平和の鐘」を加えた全体の音風景が対象)