2020年7月3日金曜日

54 ローマ法王平和アピール碑

54 ローマ法王平和アピール碑

建立年月日
1983(昭和58)年2月25日
建立者
ローマ法王平和アピール碑建立委員会
制作者
杭谷一東(くえたにいっとう)(イタリア在住、広島県出身) 
形状
イタリアのカラーラ産白色大理石に、ローマ法王ヨハネ・パウロ二世の行った「平和アピール」の中から選ばれた一節が、和英両文で刻まれている。
碑は2枚の石を三角柱のように合わせ、上部の抽象彫刻像は、世界中が肩を寄せ合って調和と安定、共存を未来へ向けて志向する状態を表し、人類の平和への願いが込められている。(高さ3m、幅1.8m、奥行き0.9m) 
建立の目的
ローマ法王の「平和アピール」を造形して平和祈念の一つのよりどころにするため。

碑文(英文併記)
「戦争は人間のしわざです。戦争は人間の生命を奪います。戦争は死そのものです。過去を振り返ることは、将来に対する責任をになうことです。ヒロシマを考えることは、核戦争を拒否することです。ヒロシマを考えることは、平和に対して責任を取ることです。」

特記事項
* ローマ法王の広島訪問と「平和アピール」
1981(昭和56)年2月25日、ローマ法王ヨハネ・パウロ二世が、広島平和記念公園の原爆死没者慰霊碑前において、核兵器廃絶を訴えた「平和アピール」は、全世界の人々に多大の感銘を与えました。
これを造形して平和祈念の一つのよりどころにしようと、被爆者の藤枝良枝(ふじえだよしえ)さんなどから声が上がり、同記念碑建立委員会が結成され、「平和アピール」から2年後の1983(昭和58)年2月25日、広島平和記念館1階ロビーで除幕式が行われました。 



広島原爆ドームの光と陰