2020年7月3日金曜日

52 平和の門

52 平和の門

設置年月日
2005(平成17)年7月30日
制作及び寄贈者
クララ・アルテール(フランスの芸術家)
ジャン=ミシェル・ヴィルモット(フランスの建築家) 
形状
高さ9m、幅2.6m、奥行き1.6mのガラス製10基の門が、東西75mにわたって、平和大通り北側にある平和記念資料館(本館)の柱と平行に立ち並んでいる。
鉄骨の枠組みを強化ガラスで覆った門とその足元の敷石には、18種類の文字と49の言語で「平和」の文字が刻まれている。夜には、ライトで各門の文字が白く浮かび上がる。 
特記事項
1. 「平和の壁」プロジェクト
この門は、フランス政府の後援により「平和の壁」プロジェクトを推進しているフランスの芸術家クララ・アルテール氏と建築家ジャン=ミシェル・ヴィルモット氏が、被爆60周年となる2005(平成17)年に世界平和を祈念して制作しました。
「平和の壁」プロジェクトは、世界平和を祈念し、世界の主要な言語で「平和」を書いた壁を世界の都市に設置、寄贈する事業です。広島市への寄贈もこのプロジェクトの一環で、形が「門」であることから、「平和の門」と名付けられました。

《「平和の壁」プロジェクト これまでの実績》
2000(平成12)年・・・フランスのパリ(ミレニアム事業) 形状は立方体(キューブ)
2003(平成15)年・・・ロシアのサンクト・ペテルブルク(建都300年記念)
形状は塔(タワー) 

2. 10基の門
10という門の数は、イタリアの詩人ダンテが書いた『神曲』の中に出てくる9つの地獄に、その当時では想像もしえなかった広島の被爆体験という生き地獄を加えたもので、この平和の門は、過去の悲惨な歴史をくぐり抜けて人類が平和な未来に向けて開かれていく希望を表しています。 



広島原爆ドームの光と陰