32 平和の像「若葉」(湯川秀樹歌碑)
建立年月日
1966(昭和41)年5月9日
建立者 広島南ロータリークラブ
制作者 円鍔(えんつば)勝三(かつぞう)(彫刻家)
形状
少女を見上げている小鹿に少女が左手をさしのべ、今にも駆け出しそうな姿で立っている。(高さ1.8mのブロンズ像)
建立の目的
広島南ロータリークラブ創立10周年を記念して建立された。
銘文
「まがつびよ ふたたびここに くるなかれ 平和をいのる 人のみぞここは」(湯川秀樹)
特記事項
1. 「まがつび」
「禍つ日の神」の略で、災害・凶事を起こす神。イザナギノミコトがお祓いの時、汚垢から化成した神。(広辞苑)
2. 湯川秀樹博士
「中間子理論」を確立した日本初のノーベル賞(物理学賞)受賞者。 1954(昭和29)年アメリカの水爆実験に衝撃を受け、以後、世界科学者会議(パグウォッシュ会議)を開催するなど核兵器と戦争の廃絶を訴え続けました。
「私は、真理の探求ということを誇りに思うし、自信を持っているし、私は一生それを貫いてきた。何の悔いもない。けれど、8月6日のあの事件を聞いたときに、科学者は科学者としての自分に対する責任があることを知った。」(湯川秀樹)
3. 円鍔勝三
広島県御調町生まれの彫刻家。「若葉」のほか、「動員学徒慰霊塔」、JR広島駅前の「友情」など、多くの平和モニュメントを制作しています。