31 嵐の中の母子像
建立年月日
1960(昭和35)年8月5日
建立者
広島市婦人会連合会
制作者
本郷新(しん)(彫刻家)
形状
右手で乳飲み子を抱え、左手で幼児を背負おうとしながら、前かがみ姿勢で生き抜こうとする母の姿を表す。(高さ1.5m、幅1.6m、奥行き65cmのブロンズ像)
建立の目的
核兵器廃絶への限りない努力を呼びかける。
特記事項
1. 石こうの像
1959(昭和34)年、第5回原水爆禁止世界大会が開かれた折、原水爆禁止日本協議会から当時の浜井広島市長に、原水爆禁止運動推進への感謝のしるしとして、この像の原型となった石こう像が贈られました。
2. ブロンズ像へ
その後、この大会の成功のために尽力した広島市婦人会連合会が「平和記念公園への設置」を呼びかけ、ブロンズ像にするための募金活動を行い建立され、広島市に寄贈されたものです。
襲いかかる業苦に耐え、悲しみを乗り越えていく母親の強い愛情を示す像に市民の平和への願いを託しています。
3. 本郷新
札幌出身の彫刻家。「わだつみの像」をはじめ、人間愛に満ちた多くのモニュメントを残しています。
像の原型となった石こう像は、現在、札幌市にある本郷新記念館(札幌彫刻美術館)に展示されています。