2020年7月3日金曜日

29-34 マルセル・ジュノー博士記念碑

29 マルセル・ジュノー博士記念碑

建立年月日
1979(昭和54)年9月8日
建立者
ジュノー博士記念碑建立会
制作者
芥川永(ひさし)
(当時・比治山女子短大教授) 
形状
長方形の台座の上に、黒みかげ石の十字型の碑。博士のレリーフの左右に日英の碑文が刻まれている。(高さ93cm、幅1.6m) 
建立の目的
被爆者救護に人道的立場から尽力した博士の功績をたたえるため。

碑文(英文併記)
「1945年8月9日、赤十字国際委員会の駐日主席代表として来日 広島の原爆被災の惨状を聞くや直ちに占領軍総司令部へ行きヒロシマ救援を強く要請
9月8日調達した大量15屯の医薬品と共に廃墟の市街へ入り惨禍の実情を踏査 自らも被爆市民の治療にあたる
博士の尽力でもたらされた医薬品は市内各救護所へ配布 数知れぬ被爆者を救う 博士の人道的行為に感謝し 国際赤十字のヒューマニズムを讃え永く記念してこれを建てる」 

特記事項
1. マルセル・ジュノー博士(Dr. Marcel Junod)1904~1961
スイスの医学者。1945(昭和20)年8月9日、赤十字国際委員会の駐日主席代表として来日した博士の当初の目的は、連合軍捕虜などの動静を調査することでした。
しかし、原爆被害の惨状を知ると直ちに連合国最高司令官総司令部へ救援を要請し、調達した医薬品を持って9月8日に広島入りしました。現地では、被害調査に当たるとともに自らも治療に携わりました。 

2. 裏面の碑文
「無数の叫びがあなたたちの助けを求めている
M.ジュノー著「第三の兵士」より」


広島原爆ドームの光と陰