2020年7月3日金曜日

30-40 祈りの泉

30 祈りの泉

建立年月日
1964(昭和39)年11月
建立者 広島銀行 
形状
平和記念資料館本館の南側の広場で、原爆ドームと原爆死没者慰霊碑(広島平和都市記念碑)とを見通すことのできる直線の上にある。東西27m、南北19mの長円形の池に多数の噴水を設け、夜間は色彩照明を行う。 
建立の目的
「水を水を」と言いながら息絶えた原爆犠牲者の御霊に捧げ、慰める心を込めて建設された。
碑文 「祈りの泉」 
特記事項
1. 大噴水
1964(昭和39)年11月、広島銀行が建設し、広島市に寄贈しました。
当時、西日本一の豪華な噴水と言われ、東西27m、南北19m、合計567本の噴水口が設けられ、毎分11トンの水を10mの高さまで噴き上げています。夜間は赤、青、黄、緑、乳白色の水中カラーランプ153灯の照明で彩られます。 

2. 大噴水ができる前
現在の大噴水がある場所には、最初は小さな噴水池がありました。 噴水池は1958(昭和33)年4月、広島復興大博覧会をきっかけに、会場となった平和記念資料館(現在の本館)の南側正面に設置されました。
当初は博覧会のテーマ塔を建てる予定でしたが、たまたま協同組合連合会日本専門店会連盟から「原爆犠牲者の弔慰のための施設に使用してほしい」ということで広島市に100万円の寄付金が寄せられており、検討の結果、原爆犠牲者へ水供養する意味で、噴水池をつくることになりました。
噴水池は円形で、内径は11m、中央に1本、周囲に8本の噴水口があり、それぞれ約4mの高さに水を噴き上げるようになっていました。 


広島原爆ドームの光と陰