28 朝鮮民主主義人民共和国帰国記念時計
建立年月日
1959(昭和34)年12月14日
建立者
広島県在留朝鮮人帰国者
形状
台石(コンクリート造、高さ20cm、幅71cm、奥行70cm)の上にポールを立て時計(高さ約5m)を設置している。
建立の目的
平和祈願と朝・日友好のしるしを日本の土地に残して帰国する記念のため。
特記事項
1. 日・朝赤十字による帰国に関する協定
1959(昭和34)年8月13日、日本赤十字社と朝鮮民主主義人民共和国赤十字会の代表による、在日朝鮮人の朝鮮民主主義人民共和国への帰国に関する協定が調印・成立しました。この協定により、在日朝鮮人帰国の道が開けました。(協定の有効期間は1年3ヶ月で、希望者に限るものでした。)
2. 帰国に向けての出港
1959(昭和34)年12月14日、第一船が新潟港を出港。広島県内の帰国者は12月17日(第二船56人)、12月24日(第三船23人)に広島駅を出発し、新潟港より帰国の途につきました。
3. 朝・日友好のしるし
この時計塔は「朝・日友好のしるしを日本の土地に残そう」と、帰国した人たちを中心に約20万円の資金で建設され、広島市に寄贈されました。
最初は市公会堂(現在の国際会議場)の南側緑地帯に建てられましたが、平和記念公園整備に伴い、現在地に移設されました。