2020年7月3日金曜日

10-7 平和の石燈

10-7 平和の石燈 

建立年月日
1955(昭和30)年8月6日
建立者
茶道裏千家淡交会(たんこうかい)広島支部
形状
畳の形をした台石の上に、炉と燈籠がある。台石の側面に碑文と、後年取り付けられた被爆33回忌を記念した詞が記されている。
建設の目的
原爆犠牲者の御霊の冥福を祈ったもの。 
碑文 「閑思清和」 
特記事項
1. 側面の「被爆三十三回忌にあたりここに記す平和石燈の詞」
1977(昭和52)年に、淡交会広島支部長の石井淡笑斉氏が捧げた詞で、それには次のように述べられており、毎年8月6日に石燈前で供茶の会が開催されています。

「人生は起きて半畳、寝て一畳と申し畳の上で産声をあげてより畳の上で暮らし畳の上で入寂することが無上の仕合せとしております。
原爆犠牲者の御霊の安らかな冥福を祈り、台石を特に畳の形とし常住畳の上での閑思清和の四季、旦座喫茶、合掌して永遠に献茶奉仕を捧げます。台石の高さは一年十二ヵ月をもって一尺二寸とし、炉には二寸の縁をとり、燈籠の高さは炉檀の寸法一尺五寸、台石との開きは八月六日を二分して四尺と三尺としました。
畳の上では主客平等で差別なく、浄水池は日の丸を型どり、百八の煩悩によせて直径一尺八分とし、深さは三寸、昼は万物根源の太陽の徳を、夜は水の恩を賛えて、池中に映る月影を下化衆生の相、見仏聞法への心からなる手向けとしました。」

 (参考)
  一尺は、約30.3cm
  一寸は、約3.03cm
 

 





広島原爆ドームの光と陰