2020年7月3日金曜日

8-16 平和の鐘

8-16 平和の鐘 

建立年月日
1964(昭和39)年9月20日
建立者
原爆被災者広島悲願結晶の会
設計者 香取正彦 
形状
鐘:口径約1m、高さ1.7m、重さ約1,200kg
鐘楼:宇宙を表現したドーム型の屋根が4本の柱に支えられている。
池 :幅2m、深さ80cm 
建設の趣旨
この梵鐘・鐘堂は、広島の悲願に立って、すべての核兵器と戦争のない、まことの平和共存の世界を達成することをめざし、その精神文化運動のシンボルとしてつくりました。この梵鐘・鐘堂は、平和を願う万人の心と浄財を結晶させて、つくりました。この鐘の音を広島から世界のすみずみまで、ひびきわたらせ、全人類のひとりひとりの心にしみわたらせることを願っております。(昭和39年9月20日建之 広島悲願の会) 

特記事項
1. 鐘
鐘作りの重要無形文化財保持者(人間国宝)、香取正彦さんの作品です。
鐘の表面には「世界は一つ」を象徴する、国境のない世界地図が浮き彫りにされています。
撞座(つきざ)は、原水爆禁止の思いをこめて原子力マークにし、その反対側には、撞く人の己の心を写しだす鏡が入れられています。 

2. 池
鐘楼の周囲の池にはハスが植えられ、毎年、8月6日の平和記念日の頃になると美しい花を咲かせます。
被爆当時、ハスの葉で傷をおおい、火傷の痛みをしのいだという被爆者の霊を慰めたものだそうです。 

3. 日本の音風景100選
環境省の、「残したい日本の100選」に1996(平成8)年選定されました。(平和記念資料館に展示され8月6日の平和記念式典で使用される鐘と「平和の時計塔」のチャイム音を加えた全体の音風景が対象)
 

 
 


広島原爆ドームの光と陰