46 原爆犠牲建設労働者・職人之碑
建立年月日
1988(昭和63)年8月5日
建立者
全国建設労働組合総連合会・広島県建設労働組合
形状
「流れ造り」という日本古来の神社本殿の屋根の形を模してあります。その前後に大きく深く「慰霊」の文字を彫り、その下に心を寄せてこの碑を建立された全国建設労働組合総連合会と広島県建設労働組合の名を浮き彫りにしてあります。
建立の目的
原爆の犠牲となられた建設労務者・職人とその家族の霊を慰めるとともに、今後再び核兵器の犠牲になる人をつくってはならないという誓いをこめて建てられた。
碑文
正面:「慰霊」「原爆犠牲建設労働者・職人之碑」
碑陰:「全建総連に集結する43万人の総意にもとづき 原爆の犠牲になられた建設労働者・職人と家族の霊を慰め 地球上から一切の核兵器をなくし 平和で豊かな社会をつくることを念願しここに建立する
1988年8月5日 全国建設労働組合総連合会・広島県建設労働組合」
特記事項
1. 広島県建設労働組合員数および被爆者健康手帳所持者数
この碑が建立された1988(昭和63)年当時、広島県建設労働組合員数は約12,500人(家族を含めて32,000人余)でしたが、被爆者健康手帳の交付を受けた被爆者はその内1,500人程度でした。
原爆による全体の被爆者数が今なお確認できていないように、この業界でも果して何人の方が犠牲になられたものかその正確な数は判りません。
2. 広島・長崎での建立
全建総連43万人はその総意をもって、長崎市にもこの年8月8日に慰霊碑を建立されています。