2 本川橋(ほんかわばし)
竣工年月日
1897(明治30)年11月
落橋年月日
1945(昭和20)年9月
架替年月日
1949(昭和24)年
建立者 広島市
形状 鋼板トラス桁
(全長73.2m、幅6.6m)
特記事項
1. 猫屋橋
天正年間(1573~1592)、広島城と城下町を築いた毛利輝元の時代に、猫屋九郎右衛門が私財を投じて架橋したことから、猫屋橋と呼ばれていました。(1877(明治10)年の地図では、猫屋橋と記載されていますが、1894(明治27)年の地図では、本川橋となっています。)
2. 鉄製トラス橋
1897(明治30)年、鉄製トラスの永久橋に架け替えられました。この鉄橋は、当時最新式の橋で、広島一の繁華街だった中島(なかじま)本町(ほんまち)と問屋街の堺町筋をつなぎ、広島の新名所になっていました。
3. 被爆による損傷と枕崎台風による落橋
爆心地から約250mの地点に架かっており、被爆時、強烈な爆風により橋桁が移動し、橋脚からはずれて部分的に落橋しました。また、橋に取り付けられていた配水管も切断され、給水不能になりました。直後に、板を渡して応急修理されましたが、その年の9月の枕崎台風で完全に落橋し、橋脚だけが残されました。
4. 架け替え
1949(昭和24)年、残された橋脚上に、山口県光(ひかり)市にあった光(ひかり)海軍工廠(こうしょう)の鋼材を再利用して架け直されました。